会社に腹が立つ、上司に腹が立つ、「えーい会社辞めたるー」って気持ちになるのもよくわかる。私もそうだった。「じゃあどこに行きたいの?」聞かれても答えられないのがサラリーマン。答えがないからサラリーマンであり続けてる。今日もまた不平不満が湧き上がり、せいぜい同僚と帰りの居酒屋で悪口言って終わり。その繰り返しをしていないだろうか?
それって会社や上司が問題なのではなく、あなた自身の人生のナビ設定ができていないことが問題なのでは。注意しないとスーツを着たさまよう人生の放浪者になるかもよ。
会社の目標設定に乗っかってるだけのサラリーマン人生
例え学生時代に夢があったとしても、一旦サラリーマンになったら自分の夢以上に、優先しなくてはいけないのが会社の目標。ひたすら目標を達成することばかりを考える、そんな生活が何年も何十年も続くと、やがて自分の将来のことを考えることもなくなってくる。
でもその方が楽な生き方かもしれない。会社の目標を第一にして生き、与えられたことをやっておけば、当面給料はもらえるわけだから。会社が右に行けばあなたも右に、左に行けば左にと、会社任せにしておけば難しいことを考えないで済むから楽かもしれない。
しかし、あなたがサラリーマンだったら、いつか必ず無職になる時が来る。そしてそこからの人生が長いのだ。これまでの仕事に自分の人生を乗っけるのではなく、これからは自分の人生に仕事を乗っける。そんな考え方にシフトしてみてはどうだろうか。今一度あなたのかつてのサビついた夢をもう一度見直してみてはどうだろう。
自分の人生のナビ設定は自分にしかできない
車を運転するときナビに目的地を入力すると、次を右へ、次を左へと勝手に指示を出してくれる。道を間違えたりしても、ナビはすぐに対応してくれ、目的地に誘導してくれる。とても便利な機能だ。こんな機能が自分の人生の旅にもあったらいいと思わないだろうか。ただし忘れてはならないのは「目的地の入力」は自分でしなくてはならないのだ。
会社の目標に沿って生きてきたサラリーマンは、その思考がかなり固定化され、自分の人生の目的地の設定がなかなかできていない。それは考える訓練ができていないから。考えるための圧倒的な時間を費やしていないからだ。
人生変えたいとおぼろげに考える人はたくさんいるが「これをする」と明確に言える人はほとんどいない。言えないからこそ、サラリーマンを続けているとも言える。今のうちに、思考が完全に固定化し、今を守るのに精一杯にならないうちにナビ設定の訓練をしておこう。自分の人生のナビ設定は、あなたにしかできない、とても重要な作業なのだから。
手帳をナビとして使う
私は、まだ成功とは程遠い時から、まず「ナビ設定」をすることから始めていた。
①いったい自分はどんな人生を歩んでいきたいのだろうか
②そのための10年計画
③そのための1年計画
これらを考える時間は、私にとっていつも楽しい時間だ。紙に書きながらあーでもないこーでもないと考える。考え始めはなかなか出てこないものだが、作業を続けていると次第に考えが浮かび、まとまり、答えに近づいていく。そしてそれをまとめ切った時は、いつもスカッとした希望に溢れた気分になることができる。
この3つはシステム手帳のトップページに挟んでいる。①の「こんな人生にしたい」のところはいくつかの写真で構成されている。しかも厳選した写真だ。自分の心がときめく写真を必死で見つけるのだ。具体的に何をするというより、理想のライフスタイル的な写真にしている。その方がワクワクする。
この写真は机の上にも写真盾に入れて飾って、いつも目にするようにしている。見る度に自分自身の理想の世界に引き込まれる。その写真を見る度にナビが自分をリセットして、目標達成の道に戻してくれる、そんな感じがするのだ。
まとめ
私はいつも手帳を携帯している。スケジュールの確認のためでもあるが、「俺どこに向かってんだっけ?」を確認するためでもある。「そのために今年やっておきたいことは何だったっけ?」を確認するためである。
どこに向かおうとしているかわかっているつもりでも、嫌なことやうまくいかないことがあれば意識から漏れていることがよくある。だからいつも携帯して、自分の目的地をナビ設定し直すのだ。
今月今週今日の予定を確認することより重要なことだと思う。それを続けていると遠い自分の目標と、今年今月今週今日が一直線に繋がっている感じになってくる。今これをやることが将来の目標に直結しているんだという確信が生まれる。すべては自分の人生のナビ設定、これがしっかりできていれば人生の道に迷うことはない。